シャンプー選びに参考になる界面活性剤の成分をまとめました。

一般的に合成界面活性剤は嫌われる傾向にありますが、実際には洗浄成分として界面活性剤はなくてはならないものです。

 

シャンプーの場合、低刺激の洗浄剤をさがしても配合量まではわかりません。ひとつの界面活性剤ではなく、それぞれの性質をいかすように調整されています。

 

通常は配合成分のうち量が多いものから記載されることになっているので、それを目安に自分にあった洗浄剤を選ぶことになります。

 

 

界面活性剤には、イオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤があります。このうち、イオン性界面活性剤にシャンプーの洗浄剤となる成分が存在します。

非イオン性界面活性剤

 

イオン性界面活性剤
 Lアニオン界面活性剤 
 Lカチオン界面活性剤 
 L両性界面活性剤

 


界面活性剤は数多くの機能を発揮する(活性を持つ)ために分子設計され、大きく分けて4つのタイプが存在します。

 

それぞれ水に溶けた時に、電離してイオン(電荷をもつ原子または原子団)となるイオン性界面活性剤が3タイプあり、イオンにならない非イオン(ノニオン)界面活性剤の1つとで合計4つのタイプがあります。

 

またイオン性界面活性剤の3つのうち、水に溶けた場合のイオンの種類により、アニオン(または陰イオン)界面活性剤、カチオン(または陽イオン)界面活性剤および両性(陰イオンと陽イオンの両方を併せ持つ)界面活性剤に分類されます。

 

日本界面活性剤工業会・界面活性剤の主な性質と種類

 

 

日本界面活性剤工業会の説明より、界面活性剤には下記の4つのタイプがあるとわかります。わかりやすく分類してみました。

 

アニオン(陰イオン)界面活性剤 
洗浄力と泡立ちに優れている。合成洗剤やシャンプーに使われる。

種類 一般名 化粧品表示名称
カルボン酸 石けん、カリ石鹸、ラウリルエーテルカルボン酸ナトリウム、ラウリルエーテルカルボン酸リシン 脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、ラウレス-3酢酸ナトリウム、ラウレス-3酢酸アミノ酸(リシン)
硫酸・スルフォン酸 ラウリル硫酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、α-オレフィンスルホン酸ナトリウム ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オレフィン(C12-16)スルホン酸ナトリウム
硫酸エステル系 ラウレス-3硫酸ナトリウム ラウレス-3硫酸ナトリウム
リン酸エステル系 ラウリルリン硫酸ナトリウム ラウリルリン硫酸ナトリウム
アミノ酸系グルタミン酸系 N-アシルグルタミン酸ナトリウム ラウロイルグルタミン酸
アミノ酸系アラニン系 N-アシルメチルアラニン ラウロイルメチルアラニンナトリウム
アミノ酸系グリシン系 N-アシルグリシンナトリウム ココイルグリシンナトリウム
アミノ酸系サルコシン系 ラウロイルサルコシン2ナトリウム ラウロイルサルコシンナトリウム
アシルタウリン系 ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム ココイルメチルタウリンナトリウム

 

 

ノニオン(非イオン)界面活性剤
乳化、浸透性に優れている。

種類 一般名 化粧品表示名
ポリオキシエチレングリコール系 ポリオキシエチレン、アルキルエーテル ラウレス7~14
脂肪酸系 ラウリン酸アルカノールアミド コカミドDEA

 

 

両性界面活性剤(ベタイン系)
洗浄力、殺菌性、柔軟性、静電気防止に優れている。

種類 一般名 化粧品表示名
アミノ酢酸ベタイン系 ラウリン酸アミド酢酸ベタイン ラウリルジメチルベタイン
アミドプロピルベタイン系 ラウリン酸アミドプロピルベタイン ラウラミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)
イミダゾリン系 ラウリルアミドイミダゾリウムベタイン ラウリルアミドイミダゾリニウムベタイン

 

 

カチオン(陽イオン)界面活性剤
吸着性、殺菌性、静電気防止に優れているため柔軟剤やリンスに使われる。

種類 一般名 化粧品表示名
アミン系 ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド ステアラミドプロピルジメチルアミン
4級アンモニウム系 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド
環式4級アンモニウム系 塩化ベンザルコニウム ベンザルコニウムクロリド

 

参考:シャンプーを替えれば肌が変わる 亀田宗一氏著

 

 

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